用語一覧
■ダクトの種類
SA
SA(給気)=空調機から屋内へ送り込む空気。
OA
OA(外気)=屋外から空調機に引き込む空気。
EA
EA(排気)=空調機から屋外へ吐き出す空気。
排煙(SEA、SM)
火災時に排煙を外部に吐き出し、人命を守るためのダクトです。
RA
RA(還気)=屋内から空調機に引き込む空気。
■ダクトの形
矩形ダクト
曲がりのないまっすぐなダクト。部材接合箇所を4箇所用いる4枚取りの他に、L型に折り曲げて2箇所の接合で済ませる事も可能。
オーバルダクト
楕円形の筒状のダクト管です。
角丸ダクト
一方は四角でもう一方は丸など、丸ダクトと角ダクトを結ぶダクトです。
スパイラルダクト
各種鉄板を筒状にし、螺旋上に補強を入れ作成するダクト。
竪管(たてかん)ダクト
垂直方向に使えるダクトです。
横引きダクト
水平方向に使えるダクトです。横走りダクトや水平ダクトとも呼ばれます。
ホッパー
サイズの違うダクトをつなぐジョイントの役割をします。
エルボ
90度が基本ですが、角度指定で製作も可能。
フード
厨房にある調理器具の上に設置するなど、効率的に排気できるようにするカバーを指します。
チャンバー
ダクト内の風量や温度を一定に保つための場所です。
■ダクトの工法
共板フランジ工法
ダクト自身を折り曲げフランジを作り、ボルトやクリップで止める工法です。欧米でも一般的に使われ、時短・安価な工法です。
アングルフランジ工法
ステンレスなどでフランジを作成してダクトに溶接して接着していく方法で、共板フランジよりも強度があります。
■素材
亜鉛めっき鉄板(亜鉛鉄板)
最も一般的であり、指定がない限りは亜鉛鉄板で製作します。
ガルバリウム鋼板
外部や耐熱が要求される場所に使用(アルミニウム55%・亜鉛43.4%・珪素1.6%)
ステンレス鋼板
サビに強い特性があり、光沢感があるので仕上がりも美しいのが特徴です。
■ダクトの付属品
たわみ継手(CANVAS)
送風機などの振動をダクトに伝えないためのジョイントです。 (一般空調用)耐熱性が高い素材。
(防水・一般)防水性・防塵性に優れ、クリーンルーム・厨房用として最適です。
屋外に適している 両面塩化ビニールコーティング加工もある。
ダンパ
空気や煙などを調整や遮断するための装置です。
防火ダンパ(FD)
排気ダクトなどに火が入らないよう閉鎖するなど火災を防止するためのダンパです。
一般空調用=72℃ 厨房用=120℃
防煙ダンパ(SD)
煙感知器の発砲に伴って作動するダンパ。防煙区画の両側を結ぶRAダクトなどに取付けられる。
防煙防火ダンパ(SFD)
煙感知器の発砲に伴って作動するダンパで、防火ダンパの機能を有するもの。防火区画を貫通するダクトに取付けられる。
排煙ダンパ(SMD)
排煙ダクトに取付けられるダンパで、通常時は閉塞しており、排煙ボタンを押すなどの操作によって解放されるダンパ。
防火機能付き排煙ダンパ(SMHFD)
排煙ダクトに取付けられるダンパで、通常時は閉塞しており、排煙ボタンを押すなどの操作によって解放されるが
火災が迫ると温度ヒューズの溶解によって再び閉塞する。
排煙ダクト用防火ダンパ(HFD)
排煙ダクトに取付けられ、火災時の煙を通すものであるが、一般に高温となるため、温度ヒューズは煙の温度では作動せず
火災となった段階で閉鎖する温度に設定される。280℃が目安となる。
風量調整ダンバ(VD)
風量を適量に調整するためのダンパです。
モータダンパ(MD)
遠隔操作用のダンパで、風量を機械的に調整する為のもの。外部には羽根の軸部分がでており、
電動機に取付け自動制御を 行う事で風量を調整する。
逆流防止ダンパ(CD)
チャッキダンパとも呼ばれ、臭気の拡散防止や外部の空気の遮断を目的に片方向からの風のみを通す目的で取付けるもの。
吹出口
室内に空気を供給する出口部分です。ユニバーサル形吹出口やライン標準吹出ユニットなどいくつかの種類があります。
吸込口
空気を吸い込む入口部分です。
給排気ガラリ
外部の排気口に取り付ける部品で、鳥や虫などの侵入を防ぐ目的で使用されます。
ウェザーカバー
外部の排気口を覆う部品で、雨や雪などの侵入を防ぎます。
消音器
送風機やダクト内の騒音を屋内外に伝えないための付属品です。
■その他
パッキン
ダクトのフランジ部分に貼り付ける、空気の漏れを防止するもの。使用用途によって、一般・厨房・排煙・屋外と種類を使い分ける。
一般・使用温度80℃以下;セラミックと樹脂を合わせて作られた材質。
厨房・使用温度100℃以下:防水・難燃・耐油に優れ、外部で使用した場合、夏場でもフランジ部からのハミ出し等がない。
排煙・使用温度150℃以下:ロックウールフェルト状のもの。
ボルトナット
主に、共板ダクトで使用する直径8㎜の首下20㎜の他に、アングル工法で鋼材に厚みのある場合は直径8㎜の首下25㎜を使用する。
ダクトサイズによる板厚(低圧)
長辺が450㎜以下=0.5㎜
長辺が451㎜~750㎜=0.6㎜
長辺が751㎜~1500㎜=0.8㎜
長辺が1501~2200㎜=1.0㎜
長辺が2201㎜以上=1.2㎜
ダクトサイズによる板厚(高圧)
長辺が450㎜以下=0.8㎜
長辺が451㎜~1200㎜=1.0㎜
長辺が1201㎜以上=1.2㎜