ダクトの材料・素材一覧

ダクトの材料・素材

ダクトとは、気体を運ぶ管のことです。

主に、空調・換気・排煙などの目的で一般家庭や飲食店・工場などに設置している設備。

ダクトは、新鮮な空気を入れるために重要な役割を果たします。

ダクトの形も様々で、角ダクトやジャバラダクトなど設置場所によっても形の種類もたくさんあります。

今回はその中でも、ダクトの材料に必要な条件や材料を紹介していきます。

ダクトの材料に必要な条件

ダクトの材料に必要な条件は、主に5つほどあります。

  1. ダクト内に流れ込む空気を汚さない。
  2. ダクト内の圧で変形しないほどの強度があること。
  3. 水分など含んだ場合に耐食性があり、サビなどにも強い材質であること。
  4. 素材の表面が平らで滑らかで、空気抵抗があまりないもの。
  5. 不熱材を使用すること。

ダクトの使用用途や場所によって、選ぶべき材質は異なり種類もたくさんあります。

そのため、選ぶ際は十分に確認をして素材を選択しなければなりません。

一般的に、特に指定がない場合は一般空調にも使用が多い、亜鉛めっき鉄板を使用します。

その他、ダクト自体を接続するには鉄板・ボルト・ナットなど補助する材料も必要です。

下記に詳しく材料や用途別にしてまとめました。

ダクトの材料一覧

飲食店や工場など空調設備も含め、一般家庭のキッチンフードなど換気にはかかせないダクトは様々なところに設置されています。設置場所は様々なため、ダクトの空気中に含まれる物質は換気する場所によっても変化します。

そのため、サビや耐食性・腐食性などを考えて最も適した材料を選びます。

ダクトに使用される材料の種類も主要用途によっても様々です。

特徴を含めて、わかりやすく表にまとめました。主要用途によって参考にしてみてください。

材料・素材名 主要用途 特徴
亜鉛めっき鉄板(亜鉛鉄板) 一般空調、一般換気、排煙 最も一般的であり、指定がない限りは亜鉛鉄板で製作します。
ガルバリウム鋼板 高湿空気・ガス、防火区画貫通部、屋外設置 外部や耐熱が要求される場所に使用(アルミニウム55%・亜鉛43.4%・珪素1.6%)
ステンレス鋼板 厨房などの多湿空気、屋外設置、内装に気を使う飲食店やショップ サビに強い特性があり、光沢感があるので仕上がりも美しいのが特徴です。
塩ビ被覆鋼板 浴室などの多湿空気、 特殊排気(腐食性ガス) 塩ビライニングとも呼ばれ、耐食・耐薬品用に優れています。
保温フレキシブルダクト ダクトの接続 一般冷暖房空調ダクトの低圧用や、制気口ボックスとスパイラルダクトとの接続に使用する。 保温・消音効果があり、伸縮自在で曲げも自由にできる。
フレキシブルダクト ダクトと吹き出し口などの接続 断熱性や吸音性がよく、ダクトの保温材として使われることもありますが、音の気になるスタジオにも重宝します。
ロックウール マンションのキッチンフード、 レストランなどの厨房施設 石灰などを多く含む鉱物を加工したもので、保温や耐火性に優れています。
ローバル 鉄のさび止めとして使用 ローバル社が提供している高濃度亜鉛末塗料で、亜鉛メッキのような効果が得られます。

主要素材別の費用比較

快適な室内環境を送るためにも、ほとんどの建築内に設備されているダクト。

常に新鮮な空気を送り込むためのダクトには、亜鉛めっき鉄板・ガルバリウム鋼板・ステンレス鋼板などが主に使用されていることが一般的です。

亜鉛めっき鉄板は、一般的で特別な環境ではないオフィスや飲食店での使用。

ガルバリウム鋼板は、サビなどの耐食性に強いため屋外ダクトへの使用が多い。

ステンレス鋼板は、内装を凝った店内に使用されることが多く、塗装せずにダクトを露出した施工も可能になります。

明確な金額は施工内容によっても異なりますが、同じ内容の施工であれば比較検討できるので表にしてみました。